2001年1月7日ポルトガルFaro二日目

 午前9時過ぎに目を覚まし、ふらりと宿を出た。昨夜の空気の冷たさが信じられない、今は本当に一月なのだろうか?穏やかな暖かさが辺りに満ちている。風の中にはほのかに潮の香り。時間の長さが、何倍にも長くゆったり流れているよう。町に人通りは少なく、歩いている人はほとんど散歩でもしている様子だ。
 この土地の人はみな犬が好きなのかな?町を少し歩けばいたるところに飼い犬だか野良犬だか良く分からないのがたくさんいる。人が側を通っても我関せずという感じてそこいらでダラダラと寝転んでいたりする。
 辺りを散策する。ベンチで潮風にあたりながら昼寝をしたら、さぞ気持ちいい事だろう。一月でこれなのだ、信じられない。こういう場所でなら世間に追われる事無く暮らせそう。
 朝食はホテルの近くにあるサンドウィッチ屋さんで。店員さんの話によると、今日は日曜日でどこも閉まっているのだとか。散歩ぐらいしかする事は無いよ、と。よく晴れたこの天気だしそれも悪くないなと思った。写真でもとりながらゆっくり街を歩こう。

 夕方5時を迎える頃、僕の影は身長の何倍かに伸びた。暖かだった風の中にも夜の冷気が混じる。日中と日が沈んでからでは気温に結構差が出るから、その対応には少し気をつけなければならないかも知れない。
 今日は開いている店が本当に少なかった。ブティックや本屋、電気店は当たり前、土産物屋やレストラン、カフェまでも閉めている所があった。Faroにすむ人たちは(ポルトガル中?)日曜日に一体何をして過ごしているのだろう。
 でもまあ、今日は町中を陽気の中で散策できて気持ちは良かった。明日から開くであろう教会やカテドラル、ミュージアムの場所もチェックできたから、明日は時間を有効に使えると思う。全ての施設が休みだと言うから、これからの旅の予定を立てる時は日曜日は注意しなければ。
 ここにいると精神が弛緩して何処か懐かしい気持ちになる。時間も弛緩したのか今日は1日がとても長い。野良犬が昼間っから道の真中で眠れる程のんびりした街、Faro。

 満月までもう少しの月が天頂に差し掛かる頃、僕は夕食を取りに町へ戻った。さすがに、もう半袖で出歩いている人はなく、空気にトゲある。昼間の穏やかで暖かな空気はどこへやら。昼間着ていると暑い上着も夜では丁度。
 夜のFaroはどこかギラギラしている。人も街でのんびりしていた犬たちも、昼間とはうって変わって活発に見える。人の往来も昼間よりも多い気がする。みんな何を求めて町を歩いているのだろう?
 宿の傍をフラフラしてみたけれど、手頃な場所というやつが見つからない。レストランは一人じゃ入りにくいし、値段も少し高い。バルじゃ飲めるけど、何か食べるというわけにはいかない。で、結局残ったのがマクドナルド。ユースホステルに泊まっていれば、誰かともう少し何か違う物を食べたかなぁ?
 そこは壁のタイルの装飾のせいかエスニックな佇まいのマクドナルド。中は割と混んでいる。ポルトガル語で注文は出来ないから、英語でビックマックのセットをオーダーする。空いている席に座るとアジア人が珍しいのかジロジロとした視線を感じた。さっと食べて店を出る。あぁ、誰かと楽しく話しをしながら食事がしたい。
 今日の朝はチーズとハム、トマトのサンドウィッチ。昼はハムのサンドウィッチ。夜はハンバーガー、と今日食べたのって全部サンドウィッチ。もう少し違うものを口にしなければ。

 そう言えば、僕はポルトガルに入ってからまだ1人も日本人どころかアジア系の人間を見ていない気がする。アジア人が珍しいのかどうかはわからないけれど、今日一日ちらちらと感じた視線だけは、僕をあまりいい気分にさせなかった。日本に帰ったら自分の振る舞いを注意しよう。

今日使ったもの
850 朝のサンドウィッチと水
250 絵葉書と水
370 ハムサンドとコーラ
450 カステラみたいなやつとペプシ
650 ビックマックメヌウ

2570 合計

ちょっと使いすぎかなぁ。日本円に直すと1000円ちょっと。
エスクードは大体円を2で割って計算。